年 間 予 定

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2024年度研修計画

年間テーマ
「意思決定支援から共生社会への道程を刻む
       ~地域における新たな連携・育成のカタチの創出を」


 都通研の活動に日頃よりご理解とご支援を賜り、深く感謝申し上げます。
 障害福祉のサービス報酬を含むトリプル改定で始まった2024年度ですが、5類に移行したとはいえまだまだその影響は計り知れない新型コロナの問題や、混迷を深める国際情勢や超少子高齢社会の到来に規定されたわが国の社会情況にあって、福祉・介護界の人材確保難はさらに深刻度を増しています。本年1月に起きた北陸・能登半島における大震災は、ひるがえって大都市東京における自然災害への備えやBCPの再構築の必要性を私たちに問い掛け、障害当事者の地域生活支援が強調される一方で、東京における障害の重い人たちの暮らしの場の確保や多様な生きにくさへの対応はより難しくなっている情況もあります。
 私たち都通研では、そのような困難な情況にあっても、首都圏東京における障害福祉事業所やそこで働く職員のあるべき姿を、志高く当事者主体の支援実践に取り組んで来られた諸先輩方の実績に学びながら模索してきました。障害のある人たちがかけがえのない人生をその人らしく生きられるようにするため、私たち支援者の対人援助に係る専門性をいかに向上させていくべきかを、過去2年間の研修会運営を通じて取り組んできたところです。
 そして、本年度の都通研のテーマは、昨年度までの「対人支援の専門性を追求する」の延長上で、「意思決定支援から共生社会への道程を刻む」としたいと考えます。ご存じの通り、意思決定支援には、意思形成支援から意思表出支援へのプロセスがあり、さらには意思実現支援がより重要といわれます。私たちは、インクルーシブな地域共生社会づくりの文脈で意思決定支援が強調される今般の制度改定の流れを、その決定内容の実現の取り組みを確実に実践していくことが私たちには何より大切だ、というメッセージとして受け止めています。
 私たち都通研では、このことを踏まえて、従来から大切にして来た支援者の専門性に加え、利用者主体に「誰と、どこで、何をして暮らすか」ということを具体的な視野に入れた研修を通して、参加者の皆さんと一緒に学び考えていきたいと思います。そこでは、自施設・法人や職種・専門分野をこえた新たな連携や、そこで働くスタッフのメンタルヘルスを含む育成(育ち合い)のあり方も大変重要になります。その意味で、「地域における新たな連携・育成のカタチの創出を」を副題としたいと考えました。

都通研は昨年度、お陰様で設立30周年の節目を迎えることが出来ました。会員施設の皆さまや研修に参加された方々の励まし、そして講師の方々のお力添えの賜物と厚く御礼申し上げます。そして、東京の障害福祉の現況をふまえると、1993年に諸先達が意を決して始められ、どこからも援助を受けず、独立した任意団体として今日まで継続してきた私たち都通研のあかりは今後ともぜひ灯し続けたい、と考えています。
 一方で、物価高騰やコロナ禍の影響を受け都通研の運営が厳しい状況に置かれているのも事実です。つきましては、運営委員間で議論を重ねた結果、今後も充実した研修会を開催していくために今年度より会費の改定をさせていただくことを決断しました。年会費自体は値上げさせていただきますが、より多くの方にご参加いただけるよう、施設会員・個人会員ともに研修の参加費については減額いたします。どうか都通研の現状をご理解いただき、ぜひ会員としてご登録くださいますよう心よりお願い申し上げます。
2024年度も当会の研修への積極的なご参加をどうぞよろしくお願い申し上げます。

※2024年度より、各研修会のご案内は下記の方あてにメールでお送りいたします
                 (郵送はいたしませんのでご了承ください)
 ・会員施設
 ・個人会員
 ・その他ご希望された施設

研修計画

(1)通常の研修会                

 ・年間5回、1日を通した研修会を開催する    

 ・会場はオリンピック記念青少年総合センター内研修室

○第1回研修会

   テーマ:意思決定支援から見た報酬改定~現場でやるべき支援~

   講 師:又村 あおい氏
      (一般社団法人全国手をつなぐ育成会連合会 常務理事兼事務局長)

   実施日:521日(火)

   会 場:国立オリンピック記念青少年総合センター

 ○第2回研修会

  テーマ:支援者のメンタルヘルスについて

      働く人が元気になることで、職場が元気になるセルフケア・ラインケアに 
      ついて講義、事例、グループワークを通して一日学びます。

  講 師:市川 和彦氏(会津大学短期大学部 幼児教育学科 教授)

  実施日:726日(金)

  会 場:国立オリンピック記念青少年総合センター


 ○第3回研修会

  テーマ:「自閉症支援の基本その2
                 -ご本人の生活を豊かにするアプローチから行動問題を考えるー」(仮)

  講 師:神山 努氏(横浜国立大学 准教授)

  実施日:10月4日(金)・・・都合により日程を変更しました

  会 場:国立オリンピック記念青少年総合センター

 

○第4回研修会

  テーマ:重症心身障害児者の意思表出支援(パート2)~実践編(仮)

  講 師:下川 和洋氏(NPO 法人地域ケアさぽーと研究所理事、

              女子栄養大学/白梅学園大学非常勤講師)

  実施日:118日(金)

  会 場:国立オリンピック記念青少年総合センター

 

○第5回研修会

  テーマ:個別支援計画 アセスメント(仮)

  講 師:佐野 良氏(社会福祉法人育桜福祉会 法人本部事務局長)

  実施日:2025129日(水)

  会 場:国立オリンピック記念青少年総合センター

 

(2)東社協知的発達障害部会との合同学習会(予定)

 ・年間2回、半日の研修

 ・実施日程 1回目   913日(金) 

       2回目   1214日(土) 

 

(3)関連団体との研修会の共同開催

   4団体共催研修会


185-0021 東京都国分寺市南町2-11-14 トミービル3F
☎ 042-300-1366 FAX 042-300-1367
≪業務時間≫ 10:00~17:00 ≪定休日≫土・日・祝日
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